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Honda初V、大卒2年目トリオがチーム変えた ニューイヤー駅伝 - 毎日新聞 - 毎日新聞

第4中継所で、4区のHonda・伊藤達彦(左)が5区の青木涼真にタスキを渡す=太田市で2022年1月1日、小出洋平撮影 拡大
第4中継所で、4区のHonda・伊藤達彦(左)が5区の青木涼真にタスキを渡す=太田市で2022年1月1日、小出洋平撮影

 「ニューイヤー駅伝inぐんま 第66回全日本実業団対抗駅伝競走大会」は1日、前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100キロのコースで行われ、Hondaが優勝した。1971年創部のHondaの優勝は初めて。創部51年で歴史に名を刻んだ。

 3区終了時点で14位と波に乗りきれなかったHondaの勢いを一変させたのは、4区を託された東京オリンピック1万メートル代表の伊藤達彦だった。入社から2年連続でエース区間を走ると、残り約2キロで一気にペースアップし、9人抜きの5位と順位を上げた。5区で同じく東京五輪代表の青木涼真が3位まで押し上げると、6区終盤で中山顕がトップに立ち、そのまま勝負を決めた。

 小川智監督が「これまで設楽悠太一辺倒だった」と語る通り、男子マラソン元日本記録保持者の存在感が際立っていたチーム。それを変えたのは、東京オリンピック・トラック種目代表の伊藤と青木、アンカーを託された土方英和の大卒2年目トリオだった。

 箱根駅伝で活躍した東京国際大出身の伊藤は、入社1年目で五輪1万メートル代表の座を獲得。法大で箱根区間賞の経験もある青木も3000メートル障害で五輪切符を手にした。結果は伊藤が22位で、青木は予選敗退。一方、国学院大出身の土方は2021年2月のびわ湖毎日マラソンで2時間6分台の好記録をマークしたものの、鈴木健吾(富士通)の日本新記録(2時間4分56秒)樹立を目の当たりにした。

 世界基準、国内最高峰レベルを体感した伊藤らに小川監督はこう語りかけた。「今までは日本トップを目指していたけど、今度からは違う。ステージが変わるよ」。伊藤は「世界との差は結構あると気づかされた。(現状に)満足してはいけない」と語る。土方も伊藤、青木の姿に「2人をテレビで見たら、同じ舞台で走りたいと思った」と五輪へのイメージが膨らんだ。

 3人の切磋琢磨(せっさたくま)は、チームにも刺激を与えた。「競争をあおるチーム作りをしている」と小川監督。この日、設楽はメンバー外に。設楽に頼らずとも日本一を狙う素地はできあがっていた。ニューイヤー駅伝は、直近10年間で5位以内が6回。安定感を誇っていたチームが、ついに突き抜けた。若手主体の陣容を考えれば、黄金時代到来も夢ではない。【岩壁峻】

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