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6/24 名古屋戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW | F.C.TOKYO FANZONE - FC東京

<マッチレビュー>
リーグ前半戦のラスト3試合で連敗を喫した東京は、新たにピーター クラモフスキー監督を招聘し、仕切り直しとなる後半戦スタートを迎えた。

クラモフスキー監督の初陣。ゴールキーパーはヤクブ スウォビィク選手。ディフェンスラインは右から小泉慶選手、森重真人選手、エンリケ トレヴィザン選手、長友佑都選手。ダブルボランチは松木玖生選手と安部柊斗選手が任された。トップ下の位置に渡邊凌磨選手。ワントップはディエゴ オリヴェイラ選手が務め、右ウイングに仲川輝人選手、左ウイングに俵積田晃太選手が入った。

1stHALF—ディエゴールでクラモフスキー体制は先制発進

新指揮官のもと、立ち上がりから強度を高く、前への勢いを持って東京が名古屋グランパス陣内に入っていく。球際で粘り強く戦い、ボールサイドへ素早く寄せ、ボールを奪った後には素早く切り替えて攻撃に転じ、ボールを奪われた後にはいち早く帰陣する。

お互いに縦へのスピードが速く、序盤からオープンな展開になるが、東京はマイボールを簡単には失わずに粘り強くボールを縦に運び続ける。

前半17分には左サイドに開いたところでボールを持ったディエゴ選手がドリブルで仕掛けると、ゴールライン際でマイナス方向へクロスボールを入れる。ゴール目前のニアサイドで待ち受けていた渡邊選手がダイレクトで豪快に合わせたが、シュートはわずかに枠の上へ。

ゴールへの期待感が高まるなか、前半18分に試合が動く。ペナルティエリア正面手前の位置で渡邊選手がボールを持つと、ペナルティエリア内のディエゴ選手にくさびのパスを入れる。相手ディフェンダーを背負いながらボールを受けたディエゴ選手が絶妙なターンで反転しながら左足でシュートを放つとゴール左隅へ吸い込まれ、東京が先制に成功した。


先制した後も勢いを失わずに前へと出続ける東京だったが、前半34分に仲川選手がアクシデントによる交代となり、代わりに塚川孝輝選手をピッチへと送り込んだ。

前半の終盤には反撃に出た名古屋に押し込まれる時間帯が続いたが、マイボールにした際には簡単に失わずにボールをキープ。高い位置に運んでからもボールサイドに選手が寄っていき、連動と連携で局面の打開を狙う。

2ndHALF—ハイプレス&デュエルで新指揮官の初陣勝利

後半に入ると、再び東京がギアを上げて前へ、前へと名古屋を押し込んでいく。ボールサイドでの守備は強度が落ちず、名古屋の攻撃を思うようには組み立てさせない。

前線でのハイプレッシャーは名古屋からビルドアップの精度とスピードを奪い、逆に東京が高い位置でボールを奪い、分厚く攻撃を仕掛けるきっかけを作る。後半13分には、二度三度と高い位置でボールを奪い続けてコーナーキックを得ると、松木選手が入れたボールをディエゴ選手が絶妙なヘディングで合わせたが、シュートはわずかにゴールの上へと外れた。

後半の半ばに入っても、球際の強度が落ちない東京。後半31分には、左サイドでフリーキックのチャンスを得ると、松木選手がゴール前に入れたボールをエンリケ選手が頭で合わせるが、惜しくもゴール左へと逸れる。

直後のゴールキック、名古屋のビルドアップに対して前から厳しく寄せると、バックパスをディエゴ選手が拾ってゴールへ。相手ゴールキーパーをかわしてシュートを打ったが、惜しくもゴール左へと逸れた。

主導権を握り、決定機も創出しながらも追加点を奪うことができない時間が続いたが、後半35分に待望のゴールが生まれる。中央の連携から松木選手が相手陣内の左サイド深くにパスを送ると、安部選手が抜け出して落ち着いてゴール前にピンポイントのクロスボールを供給。ゴール正面で待っていたディエゴ選手がゴールキーパーの逆をついてヘッドで流し込んで東京がリードを広げた。


終盤に入ると、交代で投入された選手も呼応するように前線からボールを追い、球際で強度を落とさずに戦う。90分に渡るハイプレッシャーと分厚い攻撃、そして球際でのデュエル。クラモフスキートーキョの初陣は、ホーム味の素スタジアムに強烈なインパクトと勝点3を残すことに成功した。

MATCH DETAILS
<FC東京>
STARTING Ⅺ
GKヤクブ スウォビィク
DF小泉慶/森重真人/エンリケ トレヴィザン/長友佑都
MF松木玖生/安部柊斗/渡邊凌磨(後半40分:野澤零温)
FW仲川輝人(前半34分:塚川孝輝)/ディエゴ オリヴェイラ(後半40分:ペロッチ)/俵積田晃太(後半19分:東慶悟)

SUBS
GK野澤大志ブランドン
DF徳元悠平/木本恭生

GOAL
前半18分:ディエゴ オリヴェイラ/後半35分:ディエゴ オリヴェイラ

<名古屋グランパス>
STARTING Ⅺ
GKランゲラック
DF藤井陽也/中谷進之介/野上結貴(後半36分:貴田遼河)
MF森下龍矢(後半31分:石田凌太郎)/米本拓司(後半0分:山田陸)/稲垣祥/和泉竜司(後半19分:河面旺成)
FWマテウス カストロ/永井謙佑(後半19分:重廣卓也)/キャスパー ユンカー

SUBS
GK武田洋平
MF長澤和輝

GOAL


[ピータークラモフスキー監督記者会見コメント]


Q、初戦となった本日の試合の総括をお願いします。
A、強いパフォーマンスが出せたことは、選手たち、そしてスタッフのことを誇りに思います。今週1週間しっかりとサポートしてくれて良い準備をすることができたと思います。そのなかで自分たちのカギとなる決まりごとなどを落とし込みながら、それが守備の安定をもたらしてくれましたし、攻撃の部分でもボールを動かすことができました。練習で取り組んできたことを出してくれたと思います。本当に献身的に、ハードワークしながら、信念を持ちながら戦ったと思いますし、勝ちに値する戦いができたと思います。

Q、準備期間が短かったなかで、選手との関係を作るためにどのようなことをしましたか。
A、自分たちがトレーニングで焦点を置いてきたことが出せたと思います。そのなかでチームとして進化していくことが大事ですが、名古屋を倒すために何をやっていくかということも大事でした。攻守において運動量のところも強度のところも出し切らなければいけないので、そういったところにも取り組んできました。選手たちがすべてを出し切ってくれましたし、しっかりとすべてを出した報いが選手たちに返ってきたと思います。本当にファン・サポーターが大きな力を与えてくれました。選手たちが疲れた時に、彼らが背中を押してくれて乗り切ることができたと思っています。

Q、今日の試合の狙いを教えてください。
A、まずは練習でやってきたことをしっかり出し切ってくれたと思います。まだまだ改善点はあると思いますし、もっと自分たちが良くなるために継続して改善していかなければいけない点もあります。自分たちがやらなければならないことを毎日の練習でやってきました。運動量やそういったものは出せたと思いますし、しっかりと自分たちの戦い方ができたと思っています。選手たちがやってきたハードワークは勝利に値すると思います。チームパフォーマンスを強く出せましたし、よくやってくれたとも思います。しかしながら、まだ多くの部分を改善しなければならないとも思っています。


[選手インタビュー]
<ディエゴ オリヴェイラ選手>


Q、2ゴールの大活躍でした。ゴールシーンを振り返ってください。
A、1点目は渡邊凌磨選手からくさびを入れるパスを受け、振り向いて左足を振り抜きました。放ったシュートが良い形で相手ゴールキーパーの取りづらいコースに流れ込んでくれました。2点目については、安部柊斗選手から少し高めのクロスボールがゴール前に送られてきました。僕の前に入ってきたディフェンダーの頭上を越えるだろうと予測して、後ろに回り込み、上手く頭で合わせることができたゴールだったと思います。

Q、ゴールを背にし、反転からのシュート。どのようなイメージを持って、左足を振り抜きましたか。
A、振り向く前のタイミングでどの位置にゴールがあるか、相手の立ち位置なども含めて、しっかりとイメージができていました。トラップした後、どのような角度でシュートを打つか、ということにフォーカスを当てて、左足を振り抜きました。

Q、ワントップの位置でディエゴ選手が起点となって攻撃をけん引していました。90分を通して意識したことを教えてください。
A、今日は僕だけではなく、チーム全員でハードワークできた試合でした。全員が一生懸命に走って、攻守において戦えたことが勝利に繋がったと思います。全員で掴み取った勝利だと思います。

Q、今日は良い形で勝利を掴み取ることができました。ここからの意気込みをお願いします。
A、次節もホームで戦えますので、相手をリスペクトしつつ、ここからさらに勢いをつけられるようにホーム連勝をめざして戦っていきたいと思います。


<渡邊凌磨選手>


Q、試合を振り返ってください。
A、常にこのような試合内容で90分試合を行えれば、負けることは少なくなると思います。決めるべきシーンは得点以上にあったので、決めるところは決め、失点はしないようにやっていければ、自然と順位も上がってくると思います。

Q、1点目の得点シーンを振り返ってください。
A、最初はグラウンダーのパスを出そうとしていましたが、相手選手がコースにいたので出せませんでした。しかし、仲川輝人選手とディエゴ オリヴェイラ選手の2名とも見えていたので、相手選手の身体の向きを考慮して、ディエゴ選手に浮き球のパスを出しました。試合中は常にディエゴ選手の動きを見ていてパスを出すようにしていました。事前にもっと見ておけば出せるシーンもあったので、その部分はしっかりと反省し、次に活かしたいと思います。

Q、前半終了間際には永井選手のシュートをブロックするなど、試合を通して攻守で存在感がありました。どのようなことを意識していましたか。
A、試合の途中から、仲川選手の怪我もあってサイドにポジションが変わり、そこから守備の際には相手のウイングの選手についていくことを意識していました。ディフェンス面は特に意識してプレーしていたわけではなく、チームとしてやるべき守備を意識した結果があのようなプレーに繋がりました。

Q、次節、柏レイソル戦に向けて意気込みをお願いします。
A、さらに強度を高められるように日々のトレーニングを行い、今日のような強度の高い試合をして、しっかりとファン・サポーターに勝利を届けたいと思います。


<エンリケ トレヴィザン選手>


Q、エンリケ トレヴィザン選手のインターセプトから得点が生まれました。90分通して意識していたことは何ですか。
A、監督が代わり、チームは転換期だと思います。ボールを奪った後は、前線の選手にボールをつけることを意識していました。そのなかで、ディエゴ オリヴェイラ選手が良い形でゴールを決めてくれました。

Q、監督から、試合に向けてディフェンスについてはどのような指示がありましたか。
A、名古屋は堅守速攻を武器にしているチームなので、攻守の切り替えを早くして、ボールを失ったらすぐに奪い返すことをクラモフスキー監督からは言われました。

Q、高い位置でのインターセプトや攻撃参加など、全てにおいてプレーが光っていました。
A、大切なことは、良いプレーをこれからも続けることだと思います。そのためにも練習を積み、レベルアップする必要があると思うので、チームで良いプレーができるように継続していきたいです。


<俵積田晃太選手>


Q、久しぶりの先発出場となりました。試合を通して意識したことを教えてください。
A、まずは、高い守備強度で試合に入ることを意識しましたし、守備で戦えなければ話にならないと思っていました。スタメンで出場できるチャンスをもらったので、気持ちをしっかり入れて試合に臨みました。90分出場したい想いもありましたが、課題であるスタミナの部分が出てしまいました。ベンチに下がった後は、ピッチにいる選手たちに全てを託しました。

Q、特長を存分に活かしたプレーが光りました。攻撃面で特に意識したことを教えてください。
A、僕としては、今日の試合に臨むにあたって“結果を残す”ことにだけにフォーカスを当てていました。ですが、今日の試合も結果を残すことができず、とても悔しいです。戦術的な狙いが多くあったなかで試合に臨みましたので、ここではコメントできないことも多くありますが、僕自身の特長であるドリブルを活かすことがチームにとってプラスに働くと思っています。ドリブル突破、ゴールに直結するような仕掛けを特に今日の試合では意識しました。

Q、リーグ後半戦を良い形で進めることができました。ここからの意気込みをお聞かせください。
A、ドリブルを活かしたプレーでチームを活性化したいですし、僕自身がゴールに向かって仕掛けるプレー回数を増やしていくことで結果が出てくると思っています。チームがここから良い方向に進んでいくために、良い流れに乗ることができるように、プレーで表現していきたいと思います。個人としては、結果を追求していきます。


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