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大坂なおみの「記者会見拒否」問題、錦織圭や杉山愛らスポーツ界からも賛否「プロモーションの一環として選手がやるべきこと」「気持ちはすごく理解できる」 - - ねとらぼ

 女子プロテニスプレイヤー大坂なおみ選手の「記者会見拒否」問題が物議を醸しています。第2シードの大坂選手は、現地時間5月30日に開幕した全仏オープンで初戦を突破しましたが、試合後の記者会見を宣言通りに拒否。これに対してグランドスラム委員会側は声明を発表し、規約から罰金、失格、さらにはグランドスラム出場停止につながると大坂選手に警告しました。大坂選手の行動に対しては、スポーツ界からも声が上がっています。

 大坂選手は1回戦で世界ランキング63位のパトリチアマリア・ツィグ(ルーマニア)と対戦し、ブレイクを1度許しただけで2-0のストレート勝ちと世界ランキング2位の貫録を見せつけました。

 試合後のコート上インタビューには応じたものの、その後の記者会見は宣言通り拒否。5月27日には自身のTwitterで「これまで何度もアスリートの心の健康状態が無視されていると感じていた。何度も同じような質問をされ、疑念を抱く質問も多く、自分を疑うような人の前で話せない」と主張し、30日に開幕した全仏オープンの記者会見に応じない意向を示していました。記者会見を拒否したことで、グランドスラム委員会は大坂選手に1万5000ドル(約165万円)の罰金を科すことに。

 これに大坂選手がSNSで反発。31日のTwitterでは「anger is a lack of understanding. change makes people uncomfortable.(怒りは理解の欠如です。変化は人々を不快にさせる)」とコメントし、Instagramストーリーズでは「good bye & Good riddance」(さよなら、せいせいする)と表記されたジャケット写真を掲載しています。


大坂なおみ 「good bye & Good riddance」(さよなら、せいせいする)と表記された写真を掲載(画像は大坂なおみ公式Instagramから)

 一連の騒動に対して、スポーツ界からもコメントが寄せられています。大坂選手と同じく全仏オープンに出場中の錦織圭選手は記者会見で「理解はできるが、大会のプロモーションの一環として選手がやらなければいけないことの一つだと思う。彼女が本当に(心を)病んでいて、罰金を払ってでも(拒否)しなければいけないことだと判断したのなら尊重すべき」と立場を強調しながらも、大坂選手の体調にも気遣いを見せました。

 元テニスプレイヤーの杉山愛さんは、31日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」にVTR出演。「テニス選手は小さなことからプレスと付き合うことが当たり前になっているので、それを拒否や受け入れないという発想にはびっくりしました。(敗戦後の記者会見について)普通の精神状態ではないので、タフな質問が飛んでくると傷つけられたり。大坂選手は今までの会見でも苦労している部分があるだろうなと思っていました。正直で繊細ですし、真摯(しんし)に記者の質問に答えようという気持ちがあるので、余計つらいです」と話しました。

 また、ラグビーワールドカップ2019日本代表SHの流大選手(サントリー)は31日に自身のTwitterで、チームでキャプテンの経験を引き合いに「気持ちはすごく理解できる。知名度の高さやルールがあるにしろアスリートである前に1人の人間。規模は違うにしろキャプテンの時、記者会見やメディア対応、イベントへの参加など正直ストレスに感じることもたくさんあった。アスリートとしての責任もあるし、ルールを遵守するのは大事だから僕自身もしっかり対応してきました。こういう出来事によって選手個人に誹謗中傷などが寄せられることがないように願っています」とつづっています。


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